2002年08月01日(木)
新発売のタイピング練習ソフト
今日は朝起きてパソコンを弄くっていると、いきなり筑波の学園郵便局から連絡があった。昨日頼んでおいた某社の発売になったばかりのタイピング練習ソフトが届いているらしい。 午前中に持って来るというので、お願いして電話を切って友達と話しながら待っていると、しばらくしてバイクが現れた。受け取ってみるとソフトにしては珍しく、パッケージも説明書も何もなかった。単にクッション封筒の中にCDが入っていただけだった。 もちろん早速インストール使用とCDを入れてみると、なぜか分からないけど自動起動が聞かなかった。そこでCDの中身をのぞいて、直接インストールプログラムを実行して起動してやった。使ってみると、この会社らしいゲームで、非常に発そうが貧弱というか、下らないの極めつけという感じだった。 特に笑ってしまったのは、このソフトに出てくる登場人物の名前だ。ここでその名前そのものを出すとソフトが特定できてしまうので書けないのが残念だったりするけど、ソフトの名前を半分に切って、それを名前と名字にしたやつだった。しかもこの声を出している人というのが、その会社の雑誌テープとか説明テープなんかを作っているおばさんだった。 この人は劇団か何かをやっているらしくて、それなりに演劇はうまかったりするんだけど、どうもしゃべり方がわざとらしくて製品版ソフトのそれとは全然違った感じの、すばらしい手作り感を醸し出している。 それに加えて笑ってしまうのは最後に文章を打ち込む形式の問題があったりする。その中で自社製品のPRをやってのけている。その会社の製品を使っているユーザーの物語が問題文なのだ。 しかしもう少しましな問題は考えつかないのだろうか。仮にも売り物なんだから、売り物らしい問題と演出をやってほしいものだ。手作りチックなものが悪いとは言わないが、これはフリーソフトなんかではなくて、れっきとした製品ソフトなのだ。 これを制作するのに相当の時間がかかっただろうし、考えるのにもそれなりのパワーが必要だったとは思う。しかし、せっかく新しい視覚障害者のためのタイピングソフトを開発するのだから、今あるものよりもすばらしいものを作ろうという努力をもっとしてほしいと思った。 実はこのソフトには裏話がある。このソフトはソフトそのものはスクリプトでできており、その中で入力待ちをしたりWavファイルをならしたりしてゲームを作るキットを使ってできている。だからインストール先のフォルダにはそのソフトがスクリプト形式でテキストファイルで納められている。そう、裏を返せばこのソフトを動かしているスクリプト言語の仕様書さえあれば、簡単にこのソフトの内容を弄くってしまうことができたりする。それでうちのBLPCには、こいつの使用を知っている人間が俺を含めて3人ほどいる。まあ詳しいことが知りたい方は、この日記の過去ログの、2002年2月後半部分をみて頂きたい。実はこのスクリプト言語そのものも、使用がきわめて非力なもので、変数が利用できなかったり、プログラムにとっては必須のものといわれる条件分岐がほとんどできなかったりと、根本的に問題がある。 それに、このスクリプトを使って表示されるエディットボックスというのは、このソフトが持っている音声化機能では、左右カーソルでなぞったときに入力したものを確認できない。 しかも、規定文字数を超えたら自動的に確定する機能も持ってはいない。つまり、このような使用で作成されているソフトだから、今回のタイプ練習ソフトもエンターキーを押さないと次に進めない。入力が終わったらいちいちエンターを押さなければいけないと言うのは案外面倒でしょうがない。勘のいい読者の方ならお気づきかもしれないが、エンターを押すまでプログラム側に入力したキーが認識されないと言うことは、練習中に次に押すキーが何か分からなくなったとき、一般のタイプ練習ソフトでは「次に押すキーは○○です。」などとガイダンスがある。しかし、エンターを押すまでプログラムが押したキーを認識しないこのソフトでは、音声を聞き逃して次に押すキーがなんだか分からなくなったとき、このように親切に案内してくれない。もちろん、間違ったキーを押してしまっても、エンターキーを押すまでプログラムが認識しないから、長い文字列を打ち込んだときには、どこが間違って不正解になっているのか全く分からないと言う至要なわけだ。 ここまでこのソフトをぼろぼろに書いてしまったが、これは私がこういった初心者向けのタイピング練習ソフトに期待しているからこそ、ここまで書いているわけで、この会社だって過去にすばらしいソフトを発表しているんだから、私が書いたようなものに関しては解決してくれるだろうと思っている。だからこんなことを書いたのだ。くれぐれも勘違いしないでほしいのは、私がこの会社が気に入らないからこんなことを書いているのでは無い。この会社なら何とかしてくれるだろうと思っていたりするからなのだ。
さて、その後弁当を会に外に出てみると、外は焼けるような暑さだった。いくら8月だからといって、この暑さは異常だ。普通弁当を買いに行って帰ってきたぐらいではばてないんだけど、今日はひたすらなんだかこれだけでばてかかってしまった。 午後になって友達4人でメッセンジャーで話した後、俺の師匠からスクリーンリーダーの詳細読みの辞書が届いたので、早速ホームページに掲載した。いつもはふつうにダウンロードできるようにするだけで良かったが、今回からは師匠の希望で、名前とメールアドレスを入力しないとダウンできないようにしなければならなかった。でも、こんな時にちょっと前に作ってみた「DownFile」というスクリプトがあったおかげで、そんなに面倒なことは無く作業することができた。 でも、このシステムではでたらめなメールアドレスとか名前を入力されても分からないのが問題だ。何とか某CGIサイトのダウンローダーの用に、入力されたメールアドレス宛に添付ファイルで送信する形式のダウンローダーが作れないだろうか。もしくはどこかにフリーで置いていないだろうかと探し回ってはみたが、やっぱりこんなすごい者は見あたらなかった。
その後、なんだか眠くなって4時頃から寝てしまった。 気がついてみると外はものすごい嵐だった。時計を見ると、たぶん午後の11時に近かったらしいが、どうも眠くてそのまま朝まで寝てしまった。 ああ、久しぶりに寝まくったなあ。
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