2002年12月21日(土)
盲学校に関する俺なりの分析
今日はニケ君が来ている。 そんなわけでいつものように早起きすると、彼ももろとも起こしてしまう可能性があったので、一応8時頃までは寝ていた。 しかし、やっぱりなぜか眠れないので、ワイヤレスキーボードを持ってきて、それで朝から適すとサイトを回っていた。 9時半頃になって、ニケ君が起き出して、二人でしゃべりながらいろいろとネット上をおもしろいデータが落ちていないかどうか探して回っていた。 それから今日は、内のインストラクターの猿君が来ることになっていたので、何時に来るかと思って二人で待っていると、大体予定の時間を少し過ぎたぐらいに 「今筑波センターに着いた」 という連絡がきた。とりあえず彼はバスで来ると言うことを言っていたので、彼を迎えに今日初めて外に出てみると、思っていたよりも外は寒い。しかもバス停に着いた頃から、ちょっとずつ冷たいものが顔に当たるようになっていた。 停留所について猿君を捜そうと耳を澄ましてみると、なんだか白杖の音が俺の目の前で聞こえたので、その人に声をかけてみると、どうも全く違う人だった。 内の大学でも、白杖を持って歩く人は少ないので、まさか彼と同じバスに白杖を持った人が乗っているとは思わなかったから、これはかなりの大失敗だった。 その人は幸いにも内の大学の某学科の人だったのでそんなにやばいことにはならなかったが、これが全く知らない関係のない人だったらもう少し恥ずかしかったと思う。 それから家について紅茶を飲んでから、ニケ君にセブンイレブンまでシャンパンを買いに行ってもらった。しかし、どうもこの近くのセブンではシャンパンはまだ置いていなかったので、その代わりにオレンジジュースを買ってきてもらった。 ちなみに今日の昼飯は、一応形だけでもクリスマス会と言うことで、ピザを取って豪華にすませることにした。普段こんな高いものは食べないので、久しぶりにかなりうまかった。 それから3人で、何をするでもなくいろいろとしゃべっていたのだが、その中で「最近の盲学校教育は全体的にレベルが下がってきているのではないか」という話になった。 これはどうしてこのような話しになったかというと、日本でももっとも頭のいい盲学校といわれる、東京都内の某盲学校の入試問題が、年々簡単になっているという話から始まった。 問題が簡単になっていることが、どうして「盲学校全体のレベルが下がっている」ことに結びつくかと言えば、もしレベルが下がっていなければ、問題は難しくなることはあっても、簡単にはならないのではないかと思う。 さて、そうなってくると、どうしてこんなことになっているかという話にもなった。 それで分かったことなのだが、今盲学校では、極端に実力の差がありすぎる生徒を一緒の授業で教育しているため、できる生徒が自分の能力にあった学習ができていないのではないかということである。 これは3人でいろいろなところから出てくる盲学校に関するうわさ話を持ち寄った結果なのだが、一部の盲学校ではできない人のレベルにあわせて授業をするため、できる人は教科書を読まなくても、ノートを取らなくてもテストで90点近くの高得点を取ることが可能だというのである。 これはちょっとある意味かわいそうだと思う。 たしかにできにくい生徒のことを考えて、ゆっくり復習をやりながら授業を進めるのも悪いこととは言えないが、それではそこそこできる人が自分の実力を発揮することができないし、進学を考えるときでも十分な学習ができていないと、受験に大きな支障が出るのではないだろうか。 それではどうしたらいいかというと、いい意味でしっかりとその生徒の能力にあわせたクラス分けをすることが必要なのではないかと思う。 できない人にできる人のペースで授業について行けと言うのはかなり酷な話である。俺だって数学のできる人について行けと言われたりすると、先が真っ暗になる。 そんなわけでできれば、できる人もできない人も、その人なりに一生懸命やることのできる授業体制を、盲学校の先生方には作って欲しいと思う。 なお、これは何処の盲学校ができていて、何処の盲学校がそうでは無いという話ではない。 そんな話をしている内に4時になったので、ニケ君は新幹線の時間があるといって帰っていった。 6時45分の新幹線で帰るというので、不通の日ならもう少し遅くこちらをでても間に合うのだが、今日は雨が降っている上に、土曜日なのでバスが上野駅にも停車するから、念のため時間を多めに計算した。 その後猿君とMS-DOSで動く双六ゲームで遊んだ後、こいつがHなテキストアドベンチャーゲームにはまってしまった。 6時半頃になって、テキストアドベンチャーに夢中になってる彼をちょっと止めて、近くの食堂に飯を食いに行ってきてから、しばらくOCRソフトの比較をやって、風呂に入ってからこの日記を書いている。
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