文字列置換ツール「REP」のご紹介


 さて、ここでは、非常に便利な文字列置換ツール「REP」のご紹介をします。

こんなことってありませんか?


 OCRで本を何冊かテキスト化したんだけど、なんだかー(長音)を一(漢数字の1)と間違ってる。しかも、今までに何冊かテキスト化したものも同じところが・・・。

 ホームページを作ったんだけど、TomG(最初のTと最後のGが大文字でほかは小文字)をTOMG(全部大文字)にしてしまった・・・。ああ、全部のファイルを開いてエディタで直すのは面倒くさい!!

早速お出まし一括置換


 今までなら上記のようなことをやらかしてしまうと、直すのがかなり大変でした。まあ、ホームページの場合はサイトが大きくなればなるほど、この作業を行うのは面倒になってきます。そこで今回のツールの登場となるわけです。
 このツールは複数のファイルの中に含まれる一定の文字列を、変わりの文字列に置き換えてくれるすばらしいツールです。こんなのがWindowsにもあると便利なんですが、もちろんms-dosプロンプトでも走りますのでご利用ください。
 このツールのすごいところは、複数のファイルに対しての置換操作が行えるだけでなく、複数のファイルに対して複数組の置換を実行することができることにあります。
 さあ、ここまで読んでちょっとでも便利かなあとお感じになったあなた、これを使わないと人生半分損をします。
Let's Download!!  さて、ダウンロードしたREP170.LZHを回答すると、プログラム本体「REP.EXE」が出てきますので、これをカレントまたはパスのとおったディレクトリにコピーします。
 これで、準備は完了です。あとは使ってみるだけです。

使ってみよう!!


 このプログラム、最初にも書いたように結構高機能だったりしますので、ここでは基本的な部分のみを説明させていただきます。このプログラムをもう少し使いこなしたいというマニアな方は、同根の「REP.DOC」ファイルを参照してください。
それでは早速DOSソフトの定番である、コマンドラインの書き方をご紹介します。

REP FileName / Str1 Str2 .... [リターン]
 FileNameには、置換の対象となるファイル名を指定します。スペースで区切ることによって、複数のファイルを指定することが可能です。もちろん*や?などのワイルドカードの指定も可能です。
 STR1には、置換前の文字列を指定します。
そしてSTR2に、置換後の文字列を指定するわけです。
このとき、置換前の文字列、置換後の文字列にスペースを含めたい場合には、それぞれの文字列を"(ダブルコーテーション)で囲んでください。

使用例


 この手の難しいプログラムは、上のような説明だけではとてもわけがわかりませんので、使用例を以下に記載します。

 例1:ファイル「TEST.TXT」の中の文字列「テスト」を、「試験」に置き換えます。

REP TEST.TXT / テスト 試験 [リターン]

 例2:ファイル「SEISHIN.TXT」とファイル「KANTOKU.TXT」の中の文字列「気合」を、「根性」に、文字列「ダッシュ」を「全速力」に置き換えます。

REP SEISHIN.TXT KANTOKU.TXT / 気合 根性 ダッシュ 全速力 [リターン]

 例3:ファイル「ENGLISH.TXT」の中の文字列「This is a Ringo.」を「This is an apple.」に置き換えます。

REP ENGLISH.TXT / "This is a ringo." "This is an apple." [リターン]  例4:拡張しが「HTM」と「HTML」のすべてのファイルの中の文字列「index.html」を「top.html」に置き換えます。トップページに何か細工を施したときに便利です。

REP *.HTM *.HTML / index.html top.html [リターン]

余談その1


 最近私の元に、
「このページで紹介されているソフトの説明書がすべてマイクロソフトのワード文書なんですが、MSワードのDOS版なんてあるんですか?」
なんて質問がきました。
 これはマイクロソフトが非常に自分勝手なことばかりした結果から起った勘違いです。
 実はMS-DOSがはやっていた時代には、説明書の拡張子はほとんど「.DOC」だったのです。ところが、そんな状況にもかかわらず、マイクロソフトは自社で開発したワープロ文書の拡張子を「DOC」にしてしまったというわけです。
 ですからこの時代のソフトの説明書は、いくら拡張子が「.DOC」となっていても、実態はテキストファイルですので、お手持ちのエディタなどでお読みになることができます。

余談その2


 このページを書こうとして、久しぶりにVectorのソフトライブラリに行ったんですが、まだまだMS-DOSのソフトを開発している人なんているんですねえ・・・。
 いまだにちゃんと新着案内がありました。
やっぱりDOSが好きな人というのは意外にいるんだと感じてしまった今日この頃でした。

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