マイクを選ぶ
ミニFMに限らず、すべての放送について言えることなのですが、一番こだわってそれだけの結果が得られるのは子のマイクではないかと思います。
一般のリスナーは、音楽の音も気にしていないわけではありませんが、どちらかというと室縁社の声を聞いています。その室縁社の声を拾うための道具であるマイクは、いわば放送機材の主役の一つといっても過言ではないほど重要なものです。
マイクには大きく分けて、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があります。ミニFMの放送には、ダイナミックマイクがお勧めです。
これら二つの特徴をおおざっぱに書くと、コンデンサーマイクは感度が良く、小さな音や高い音を良く拾います。しかし、湿気や衝撃に弱く、新調に扱う必要があります。
ダイナミックマイクは、高い音や小さな音はあまり得意ではなく、感度も良くありませんが、その文頑丈で、多少乱暴に扱っても壊れることはありません。
ミニFM放送は、普通、防音設備などのない一般的な部屋をスタジオにして行います。
スタジオに使用と考えている部屋に入って、耳を澄ませてみてください。近くを走る車の音、近所の人の話し声などなど、様々な音が聞こえます。部屋の中で声を出したときに、その声が少しでも響いて聞こえませんか?もし、感度の良いマイクを使ったら、そのような様々な余計な音や、響きまできちんと拾ってしまいます。
また、部屋の温度や湿度も一定ではないでしょう。暑い日にマイクを部屋に置いておいたら、駄目になってしまったというのではあまりに悲しすぎます。
これらが、ミニFM放送に、ダイナミックマイクをお勧めする理由です。
マイクを選ぶ際には、スイッチの無いものを選びましょう。これは、出演者が誤ってマイクのスイッチを切ってしまうのを避けるためです。マイクのOn/Offはミキサーで行いましょう。
よいマイクの例
お勧めは、なんと言ってもベリンガーというメーカーの「XM8500」です。
音が良い割には価格が安く(2013年6月現在1680円)、握ったときに出るノイズも少ない方です。
一般的な楽器店や家電量販店では扱っていませんので、「Behringer XM8500」とGoogle検索して、売っているところを見つけてください。
ケーブルは別売りですので、買い忘れないように注意してください。
お金に余裕があって、究極のマイクを手に入れたいという方は、ShureのSM7Bというマイクがあります。
アメリカでは、プロの放送局でよく使われている大変有名な製品ですが、日本の放送局ではダイナミックマイクの使用が一般的ではないためか、あまり見かけることはありません。形状が特殊で、感度が低いため、使うためには重いマイクに対応したスタンドと、性能のいいミキサーもそろえる必要がありますが、音質は再考です。
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