自分でCGIを設置することのすすめ


 自分の思っていることを人に聞いて欲しいとか、自分の持っている情報やノウハウを人に伝えようと思ったとき、もっとも手軽で安価に利用できる手段として「ホームページを作ってしまう」という方法がある。
数年前、周りの人に「自分のホームページ持ってるんだよ」なんて言うと
「すごいなぁ」と感心されたものだが、最近ではその「すごいなぁ」が
「じゃぁアドレス教えてよ」に変わってきている。
それほどまでに一般にインターネットが普及してきていると言うことなのだろう。
 ここのところホームページを簡単に作ることができるサービスやソフトが登場し、或程度パソコンを知っている人ならホームページ作成が簡単に行えるようになったことも「ホームページ」というものをより身近な存在にしている。
 さて、ホームページを作ったことのあるひとなら自分で発信した情報や意見に対して、他の人の感想を聞いてみたいと大概の人が感じているだろう。
その手段の一つとして、E-Mailのアドレスをホームページ上に掲載し、そのアドレスに感想を聞かせてくださいといった内容を乗せておく人は少なくない。
ところが、これではその感想や意見は自分にしか伝わらない。つまり、ホームページを作っているあなたとメールをくれた人の間でのみのやりとりになってしまう。
もう一つの方法として、ホームページに掲示板を設置して、そこに感想や意見などを書き込んで貰う方法がある。
この方法であれば前述した「二人だけのやりとりになってしまう」という問題を解決できる。
これらのことから大概のホームページには「掲示板」というものが設置されているわけだ。

 ところが、これらホームページに設置されている掲示板の多くに訳の分からない宣伝広告が表示されていることは少なくない。
この理由は、大概の人が、Tカップなどの無料の掲示板サービスを使っているからだ。
たしかに無料の掲示板サービスのほとんどが、申し込みの画面で必要事項を書いて「掲示板を作る」などのボタンを押すだけの簡単操作なのだから初心者がこれに飛びつくというのも分からないでもない。
でも、やはり自分のホームページという家の中に、変な宣伝のチラシをべたべた貼られているようでどうも気分がよくないと感じてしまうのは私だけだろうか。

 こういった広告をカットできるサービスとして、「有料の掲示板サービス」とか、プロバイダが提供している掲示板サービスがある。
これらのサービスを利用すれば、たしかに広告を非表示にすることは可能だ。
ところが、有料の掲示板サービス・プロバイダのサービスどちらにも大きな問題がある。
それは、データのバックアップや移動が非情に難しいと言うことだ。
掲示板サービスというのは、管理パスワードを入力してメンテナンスや設定変更などを行うことはできる。ところが、FTPソフトを利用して、自分のデータの入っているフォルダに直接アクセスすることが不可能なため、データそのものをパソコンにダウンロードして保存しておくといったことができない。
だからもしデータのバックアップを自分で行おうとするならば、1ページ1ページ表示させては、それを一つ一つ名前を付けて保存するという面倒な作業を行うほか無い。
ところが、プロバイダを変更しようと思った場合や、掲示板サービスが閉鎖になった場合などは、いくら上記のような保存方法でデータをバックアップしていても、その移動は不可能に近い。保存したものは大概HTMLファイルなのだから、データが全く違い、これは当然だ。
私の身の回りの友人の中には、これがためにプロバイダを変更できなかったり、突然日記サービスが中止となり、今まで必死に書きためてきた日記のデータを一瞬にして失った人もいる。
もう一つ、これはプロバイダの掲示板サービスに言えることだが、自分の気に入ったデザインのものが用意されていない場合だって或。
デザインといえば、これに関連して私たち視覚障害者に特有の問題もある。それは、管理画面が音声ブラウザでアクセスできないタイプのものの場合だ。こんなくそな掲示板の場合、デフォルトのままで使うか、他人に自分の掲示板の管理パスワードを教えて設定を変更して貰うという、何とも頂けないことになる。
 これらの解決方法として、私は自分で気に入った掲示板プログラムを探し、自らの手で設置することをおすすめしたい。
これならば世の中に出回っているCGIプログラムのほとんどをターゲットにできることから、自分の気に入ったデザインのものを見つけるのも容易だろう。
それにデータのバックアップだってFTPソフトでそのフォルダにアクセスして、パソコンにダウンロードすればいいのだから簡単である。
 最初のうちはせっかくがんばって設定しても
「500 internal server error」
と表示されて掲示板がなかなか表示されなかったり、
「403 forbidden」
と表示されてしまってにっちもさっちもいかず、いらいらすることだってあるだろう。
 しかし、自分で掲示板を初めとするCGIプログラムを設置し運用することは、これらを克服するにあまりある利点をあなたにもたらすこと間違い無しだ!
考えてみて欲しい。今まで一つ一つビジターが書き込んでくれた情報は、どんなに高いお金を出しても買うことはできない。
自分が毎日こつこつと書いてきた日記だって、その当時の自分に戻りでもしない限り書き直すことができないのだからこれもどうにもならない。
こんな大切なものを失う前に、後で後悔することのないように、ちょっとがんばってCGI設置にチャレンジしてみてはいかがだろうか。

ご注意


 ご利用のプロバイダやレンタルサーバーによっては、CGIの設置を許可していない場合があります。
このような場合、そのサーバーでのCGI設置はあきらめるしかありません。

参考


 CGI設置の仕方などは、誰にも聞けなかったCGIの設置方法が参考になります。
また、自分の気に入ったCGIを探したいのなら、こちらこちらのようなCGI検索エンジンなどで探すと本当に様々なものが見つかります。
また、このサイトのCGIは、設置も比較的簡単ですのでおすすめです。でもね、何でまたここのサイトのCGI、文字コードEUCなんだろうか・・・。


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