無線LANルータ「BLW-04FM」を導入してみました


 どうも私が東京に出てきてから、この周辺の友達が家に遊びに来るようになった。
もちろんこんなページを作っている人の友達だからほとんどがパソコン大好き人間である。
ということで毎回LANケーブルを引っ張り出して持ってきたノートPCをつなぐのだが、1代とか2代ぐらいならまだ言い。それが3代以上になるとどうもケーブルがじゃまくさくてしょうがないと感じるようになってきた。
また、そいつらが帰った後、ケーブルを元に戻しておくのが非常に面倒になったのである。
 その状況に追い打ちをかけるように、ある日うちのインターネット回線の速度がいきなり通常の3/2以下の4MBPSに落ち込んだ。ルータを通しても6MBPSは出ていたのでこれはかなりおかしい。
モデム直付けではここからNTT局舎間の距離が750Mと近いこともあって、YBBの12Mサービスで8MBPSの速度が出ているので、半分になってしまったことになる。
そこで何気なくルータを再起動してみるといつもの状態に戻った野だが、ルータを通すことで8MBPSが6MBPSにまで落ち込んでしまうことが無性にいやになってきた。
そこでメーカーのホームページを見ていると、このルータ「BRL-04A」は、スループット地が6MBPSしか無いことが判明。
これを見てもうこうなったら新しい無線LAN対応のルータを買ってしまおうと言うことに決めたのである。

製品選び


 そこで早速最近のルータ事情を研究すべくいろいろとホームページを回っていると、ここ何ヶ月か見ない間にこの世界はかなり劇的な変化を遂げていることに気づかされることになった。
今まで一つの接続を何台かのパソコンに分けて使うだけの機会だと思っていたルータだが、ここ1年ほどでかなり進化を遂げていた。
たとえば、ステートフルパケットインスペクションという新技術を搭載した強固なファイヤウォール機能とか、ログのメール送信機能、ルータの背面のポートを仮想的にいくつかのLANに分割してしまうVLAN機能、VPNパケットのパススルー機能、もっと便利そうなのはダイナミックDNSへの自動IPアドレス更新機能など、本当に仕事に使っても十分だと思えるほどの機能が詰め込まれている。
そこで、自分に必要な機能をいくつかピックアップして探し始めたのだが、私たち視覚障害者の場合、これに加えて「設定画面が音声化ソフトを用い手自力で利用できるか」という問題が持ち上がってくる。
だが、こればっかりは実際に買って試してみないと分からない。
かといって、そんなにすぐに別のものを買って試してみるほど安いものではないので、さんざん悩んだあげく、結局今使っているものと同じメーカーのものであれば、設定画面も何とか音声ブラウザで読めるだろうという結論に達した。
そこでメーカーのホームページに言って調べてみると、最新のものより一つ前のモデル「BLW-04FM」がが、私の求める機能をほとんど搭載していると言うことが分かった。
そしてこのルータには、LAN側からのインターネットへのアクセスを制限する機能や、URLフィルタリングによるアクセス制限機能などが付いていることが分かった。
マニュアルPDFをダウンロードして読んでみると、最新版ではこれらの機能が一部削られてしまっているように感じたので、これはやっぱりすぐに欲しくなった。
もう一つ最新版の一つ前の機種を選んだのには理由がある。それは「ファームウェアのバグが少ない」ということである。
ソフトにしても何にしてもそうなのだが、書記ロットというのはバグとか不具合が多いので俺はあまり好きではないというわけである。
 そこで早速会社のお昼休みに価格ドットコムで調べてみると、ECカレントというお店がもっとも安いことが判明した。
しかし、最新版の一つ前と言うことでどうやらメーカーの方では受注が終了してしまい、取り寄せ不可能だというメールが帰ってきた。
そんなわけで結局19日の土曜日、パソコンの部品を買いに行く友達と一緒に秋葉原に行って、ラオックスのコンピューター館でこのルータと無線LANカード(Coregaの「WLCB-11」)を2枚買ってきた。

設定作業


 家に帰って早速開封して、優先状態での接続が問題なく動くようになったので、夜中に無線LANの方の設定をやってみた。
 先ず始めにルータの設定である。
付属の無線LANカードをルータ背面スロットに差し込み、ルータを再起動した後、ホームページリーダーを使ってルータの設定画面を表示し、「ワイヤレスLAN設定」を開き設定を行った。
ところが、この設定画面に入ろうとすると、ホームページリーダーが「文書を作成できません」というエラーメッセージを出してきて全く使い物にならない。
そこで仕方がないので、「ワイヤレスLAN設定」のリンクを選択した状態でShift+F10を押してメニューを開き、「新しいウインドーで開く」を選択して別窓で開いたら問題なく設定画面にはいることができた。
そこで自分の決めたESSIDなどの設定情報を入力してルータの方は設定完了したように見えた。
 さて、次にノートパソコンへのLANカードドライバのインストールである。
ドライバのインストールそのものは、付属のCDをトレイに入れてカードを差し込み、新しいハードウェアの検出ウィザードに従って勧めていくだけですんなりと終了した。
ところが、この時点でかなりの大問題発生である。
無線LANカードというのは、ESSIDとかチャンネルを設定するためのユーティリティを利用して初期設定を行うのだが、このカードに付属しているユーティリティが音声で全く使えないのである。
このユーティリティはインストールすると、パソコン起動と同時に立ち上がってきてタスクトレイに常駐するのだが、このアイコンをクリックして設定画面を開いても、肝心な設定項目にカーソルを持っていくことができない。
ちょっと弄くってみた感じは不通のページ付きのダイアログボックスに見えるのだが、なぜか知らないが設定ボタンは押せるものの、肝心なESSIDのエディットボックスとか、チャンネルのコンポボックスなどの項目に移動不可能なのである。
そこでやけくそになっていろいろと弄くり回してみると、
タスクトレイのアイコンをPC-Talkerのマウスモードを使って左ダブルクリックし、その状態でマウスの左ボタンを1回クリックすると何とか設定の画面にはいることができた。
ということで、やっとの事でESSIDやチャンネルなどを設定後、PCを再起動してみたのだが、IPアドレスは取得できるものの、何度やってもインターネットにつながってくれない。
それどころか全くLAN内にあるサーバーにもアクセス不可能であることが分かった。
 これは明らかにおかしいと思ったので、ルータの設定を確認してみると、このルータはデフォルトでは「許可したワイヤレス端末にしかインターネットやLANへのアクセスを許さない」設定になっていることが判明したので、これを変更したらやっとの事でつながってくれた。
ということで無線LAN設定の手順を簡単にまとめてみると、

  1. ルータの背面スロットに付属の無線LANカードを接続してルータを再起動する
  2. ルータの設定画面を開き、ワイヤレスLAN設定を行を選択する
  3. 自分の決めたESSIDを入力し、設定ボタンを押した後に画面を閉じる
  4. ノートパソコンにLANカードのドライバをインストール後、ついでにユーティリティもインストールする
  5. パソコンを再起動後、ESSIDの設定を行い、またパソコンを再起動する
  6. IPアドレスがとれているかどうかを確認する。これにはMS-DOSプロンプト(またはコマンドプロンプト)を開き、「ipconfig -all」と入力後エンターキーとする。
  7. これが成功していたら、ルータの設定画面を開き、ワイヤレスLAN設定を選択後、「メンバーの編集」ボタンを押す
  8. 現在起動している(認識されている)PCのリストから端末を選択し、「追加」ボタンを押す
  9. これで設定画面を閉じ、端末からインターネットにアクセスできれば成功である。

使ってみる


 ということでワクワクしながらホームページを見たりファイルをダウンロードしたりいろいろやってみたのだが、何せ部屋が狭いこともあってかなり安定している。
速度的にはノートパソコン側のMTUなどを最適化指定なので2MBPS程度しか出ないのだが、これはかなり使えると思っている。
もう少し家が広ければパソコン片手にどの辺まで届くか実験してみたいところなのだが、それはちょっと難しいだろう。

終わりに


 そういえばちょっと前に私は、このぺー胃に「無線LANはセキュリティが甘いから危ないぞ」的なことを書いたような気がするのだが、ここまで設定がしっかりできれば安心だと思っている。
ESSIDだけではちょっと不安だと思うが、指定した端末以外からのインターネット・LANへのアクセスを許さない機能が付いているので安心できると思っている。
また、wたしは試してないのだが、このルータにはどうも暗号化機能まであるらしい。
ということで、明日友達がやって来ることになっているので、彼のPCが接続できるかどうかちょっとばかり試してみようと思っている。


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