これは、作家の宮沢賢治氏の遺作のメモとして発見された物ですが、一般には詩として受け入れられている、彼の代表作品です。
理想的な人物像を指し示したりするのに、わかりやすく利用しやすいためか、教師の口からこの詩を効いてご存じの方も多いことと思います。
「雨にも負けず」で始まり、「私はなりたい」で終わるこの詩は、要点を最後に述べるという日本語の特質を表すのにたびたび例として用いられます。
2013年の1月にひどい風邪を引いてしまい、たった一人のこの部屋で、「風邪ごときには負ける自分では無いぞ!」と念じている内に、ふと「雨にも負けず、風にも負けず」というこのフレーズが頭をよぎりました。
そして、あまり具合が良くないというのに、この続きが気になって仕方が無くなったのです。
調べてみると言葉の一つ一つが私の心を打ち、これを朗読したいと強く感じました。
「鉄は熱いうちに打て」と言います。彼のこの作品に感動している今のうちに、その感動を言葉にしてみようとマイクに向かうことにしました。
折しも、その日は木曜日であり、暇つぶしラジオを放送しようかどうか迷っていたところでしたので、この際、生放送でこれを読むことにしました。
番組ではエコー入りでお届けしたのですが、同時にエコー無しのバージョンも録音していましたので、このページではそちらを公開します。
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