蜘蛛の糸


芥川龍之介

 後背からのリクエストに応えて、今回はこの作品にチャレンジすることにしました。
この童話と初めてであったのは、確か私が小学校1年生の時だったでしょうか。
盲学校の寮で、先生に読んでもらったのが最初でした。
「今までにどんなに悪いことをしていたとしても、それを悔い改めて、良いことをすれば天国に行ける。でも、自分勝手なことをすると、罰が当たるんだよ。」
と先生はおっしゃられたように覚えています。
そして、その数年後、母が私に見せるために、大きな蜘蛛を殺して持ってきてくれたことがあります。
「蜘蛛って、こんな形をしてるんだよ。死んでるからかみついたりすることもないから、触って確かめてご覧。」
と言う母に、横にいた父が、「蜘蛛を殺すもんじゃないよ。大泥棒のカンダタだって、蜘蛛を助けたから天国へ行けるかも知れなかったのに。」と言っていたのを覚えています。
そのとき、母が父に対して、なんと言ったかは、残念ながら覚えていませんが、そんなことをしてまで、私に蜘蛛の形を教えようとしてくれたことが、なんだか申し訳なく思った思い出があります。
そんな思い出深い話を、私が朗読してみようというわけです。

再生リスト


  1. 蜘蛛の糸第1回目を再生する」。
  2. 蜘蛛の糸第2回目を再生する」。
  3. 蜘蛛の糸第3回目を再生する」。
  4. 蜘蛛の糸を最初から最後まで続けて再生する」。

関連リンク(別ウインドウで開きます)


  1. 図書カード:蜘蛛の糸 - 青空文庫
  2. 芥川龍之介 - Wikipedia


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