MS-DOSでならできる!無料で自動点訳


 展示に日頃接している皆様、ワープロなどで作成した文書を自動で展示に変換したいと思ったことありませんか?
せっかくパソコンで打ち込んだデータなのに、点訳エディタソフトを目の前にして、かたかたとまた全部を点字で入力なんてしていませんか?
せっかくパソコンのデータとしてワープロで作成したものがあるのなら、自動で点字に変換して、後で間違いを直して楽をすることにしましょう!
「TomG君、私だって自動点訳ソフトぐらい知っているよ!!でも、お金がなくて買えないの差!おまえはお金があるかもしれないからそんなこと言ってるんじゃないの!!」
というお怒りが聞こえてきそうですが、もちろんここで紹介する方法は無料で自動点訳ができるソフトの話なのです。
 Windowsのソフトで「Extra」というのがあることは、この業界で点字データを制作している人ならご存じかもしれませんが、ここではそのExtraのMS-DOS半を使います。なんとうれしいことに、Windows半のExtraは78000円もするのに、DOS版のそれはフリーソフトなのです。しかもWindows98やMEのMS-DOSプロンプトでしっかり動作します。

Extra For DOSのインストール前に

 ここではWindowsのMS-DOSプロンプトを利用しますので、WindowsXPとか、Windows2000ではこの方法は使えないと思います。また、画面が読めない人は、MS-DOSプロンプトを音声で利用するを参考に、音声環境を整えてください。

プログラムの入手

 自動点訳ソフトExtraのMS-DOS版は、作者の石川先生のホームページからダウンロード可能です。
DOS/V版と、PC-9821シリーズ版が用意されていますので、間違いないようにご利用の機種にあったプログラムをダウンロードしてください。なお、これを間違えると動作しません。
 以前にこのようなソフトをご紹介したとき、最近のNECのパソコンユーザーの方で、PC-9XXXXという型番のパソコンで、グラスルーツが動かないという報告をいただきました。今のNECのパソコンはPC-9XXXXという型番がついていても、DOS/Vマシーンです。PC-9821シリーズというのは昔のNECのパソコンですのでご注意ください。
なお、返還後の点字データの修正には、日本IBMが開発したフリーソフト「Win-BES99」という点字エディタが便利です。もちろんこれもフリーソフトです。ちなみにこれのDOS繁茂フリーで公開されていますので、興味のある方やDOSマシーンなら山のようにある方はお試しください。

インストール


 ダウンロードした「ex361X.lzh」を回答してください。
ここでは仮に、このファイルをc:\extraフォルダに回答したものとします。
 次に、以下の内容をテキストエディタで作成し、ex.batと言う名前を付けて保存します。

@echo off
c:
cd \extra
exc
extra
exc -r
exit

作成が完了したら、c:\extraに、ex.batというファイル名で保存します。
インストールが必要なのはこれだけです。他には何もしなくても動いてくれます。

Extraの軌道


 Extraを起動するには、スタートボタンをクリックし、プログラムを選び、MS-DOSプロンプトを起動します。なお、MS-DOSプロンプトはWindowsMEではプログラムの中のアクセサリの中にあります。
 次に、カレントディレクトリをextraのディレクトリに移動します。次のように入力してください。

cd \extra エンターキー

プロンプトが「c:\extra>」と表示されたら、exエンターキーをしてください。これで起動します。たぶんマウス操作はできませんので、上下左右のカーソルキーとエンターキーで操作してください。
DOS版のExtraが扱えるのはテキスト形式のファイルのみですので、変換したい文書がワードや一太郎のファイルの場合には、返還前にこれらのソフトを起動して、テキスト形式で保存し直してから変換してください。
終了したい場合には、メニューから終了を選択してエンターキーを押すか、Escキーを押して出てくる確認画面で、カーソルキーで終了を選んでエンターキーを押してください。

スタートメニューへの登録


 いちいちExtraを起動するために、MS-DOSプロンプトを立ち上げて、これらを入力するのは誠に面倒です。
以下のようにすると、Extraをスタートメニューに登録することができます。
 スタートメニューから設定を選択し、「タスクバーとスタートメニュー」を選びます。
 次に、「スタートメニュー」タグをクリックし、追加ボタンを押します。
すると、起動するプログラムの入力ボックスが出てきますので、c:\extra\ex.batと入力するか、参照ボタンを押してex.batを選択し、次へボタンを押してください。ちなみにこのエディットボックスは「コマンドライン」という名前になっていますが、これはここに実はMS-DOSのコマンドラインで入力してソフトを起動する感覚で、コマンドを打ち込むと思うとわかりやすいかもしれません。
 今度はこのショートカットを保存する場所を選択する画面になりますので、作成したい場所を選択して次へボタンを押してください。
 次に、このショートカットの名前を指定するボックスになりますので、ここにExtraと入力して完了ボタンを押します。

 これで次回からはスタートボタンを押してからこのショートカットを利用することで、簡単にExtraを利用できます。
ExtraはDOS番でも点訳制度はWindows版とほとんど変わりませんし、かなり高機能です。
このソフトをもっと使いこなしてみたい場合には、extraをインストールしたディレクトリの中に、extra.txtという説明ファイルが入っていますので、そちらをご参照ください。

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