私がMSNメッセンジャーというものを初めて使ったのは、1年以上前の春休みのことだったと思う。
それからしばらくは、限られた仲間だけとのメッセージのやりとりだったのだが、「視覚障害者の方とMSNメッセンジャーでお話しするときは」というコンテンツを書いてしばらく経った頃、なんだか全く知らない人からいきなりメンバーリストに登録されるケースが増えてきた。
よく考えてみると、「MSNメッセンジャー」などという検索キーワードを入力したときに、このコンテンツがGoogleなどで引っかかってくるようになってからこういうことが頻繁に起きるようになったのだと思う。
これに伴って私は数々のカルチャーショックを経験することになる。
はっきり言ってこのことが起き始めてから、私とそれらの新しい仲間との誤解が頻発している。
しかも誤解の内容というのは、人によって様々なのだが、一つ共通して言える点は「メッセンジャーを行う上での習慣の違い」に寄るところが最も大きいことだろう。
子のページでは、私がこれらの新しい仲間達に「おまえ常識がない」とか、「これ何とかしてよ」と誤解されてしまったり怒られてしまったもの、そして私が誤解してしまったもののうち、自分では全く想像もしていなかったことを記載していく。
☆注意
子のページはあくまでも子のページを見ている人に「仲間から誤解されていやな思いをして欲しくない」という意味で作成したもので、私が自分の仲間を攻めるために作成したものではない。
その1:挨拶
私は基本的にパソコンを起動すると同時にメッセンジャーも起動する設定にしている。
だから、メッセンジャーを意識するのは、誰かがサインインしたとき、誰かに呼ばれたとき、誰かと話したいときの3つということになる。
しかも誰かがサインインしてきたときは、音声化ソフトの関係で、「ぽん」という音が聞こえるだけで、すぐには”誰がサインインしてきたかが分からない”のである。
また、キーボード操作のみで今オンラインの相手を確認しようとすると、ちょっとばかり面倒くさいステップがいる。
つまりこれは、「普段誰がオンラインで誰がオフラインであるかほとんど気にしていない」ことにつながってしまう。
ところが目の見える人はそうではない。特に女の子にこの傾向が強いのだが、今誰がオンラインであるか、詳細に把握しているひとがいるのである。
そういう人たちの中には以下のような常識があるので、私と同じような考えの男性諸君は注意して欲しい
- パソコンの電源を入れたらすぐにオンラインのメンバを確認する
- 自分がサインインしたら必ず挨拶をする
- 仲間がサインインしてきたら必ず自分から挨拶をする
- 退席中であっても挨拶ぐらいはする
その2:退席中に対する考え方
基本的に私は、「退席中」となっている仲間にはメッセージを送らない。
そして、自分が退席中になっているときも、メッセージを送って欲しくない。
これはいろいろと理由があるのだが、もっとも大きな理由は「退席中の状態ではメッセージが来ても音がしないからメッセージに気が付かない」ことである。これは下手をすると「無視されている」とか、「嫌われたのかな」などと誤解される可能性があり、とても危険だ。
そこで私は、以下のことに注意することでこのような誤解は生まれない気がするので参考までにどうぞ
- 席を離れるときは「取り込み中」に状態変更する
- 電話がかかってきたら電話中に状態変更するのを忘れない
- 何かの関係で長時間パソコンを操作していないときは、自動的に退席中になるからといって安心しない
- パソコンの前に戻ったら必ずAlt+Tabでメッセージの窓が開いていないかどうか確認を取る
- これは忘れがちなのだが、そういうメッセージにも必ず返事を返す
その3:会話中に都合が悪くなってしまったときの考え方
案外私のような無神経な人間は、「相手に変じ送っても帰ってこない=何か都合が悪い」と考えがちだが、この視点で見るとこれは大きな誤解の原因となるので十分注意して欲しい。
特に「ちょっと電話ぐらいだからいいや」というのは非常に危険である。
そこで、以下の事項を心がけることでこの無神経さからちょっと解放されると考える。
- 電話がかかってきたら、できれば受話器を取る前に「電話かかってきちゃったから落ちるね」と連絡する
- 何かの関係で長いこと席を離れるときは「ちょっとPCの前から離れるよ」などと連絡を入れる
- 電話がある程度長くなりそうなときは「長くなりそうだからまた後でね」などと連絡する
- 眠いときには「寝ちゃったらごめんね」とあらかじめ言っておく
- 人が来そうなときは「今日はもう少ししたら人が来るから○○分後(もしくは○○分頃)に落ちるねと言っておく
面倒くささから解放されるためのテクニック
上のようなメッセージをいちいち電話が鳴る前に送っていたりするのは非常に面倒くさい。
特に私のような文字コミュニケーションが嫌いな人間にとっては、電話の方が大事だと思ってとかく焦ってしまい、そういうメッセージを送らなくなってしまう。
そこで、この面倒くさいメッセージ達を日本語変換の辞書に登録してしまうというのはどうだろうか。
たとえば、普段なら使わない長音を後に付ける表現「でんわー」とか「つごー」などに以下のメッセージを割り付けてしまう。
でんわー:「ちょっと電話かかって来ちゃったから落ちるね」
つごー::「ちょっとパソコンの前から離れるね」
ねむいー:「もしかするとチャット品柄寝ちゃうかも知れないから、そのときはごめんね」
ここまで、いくつかメッセンジャーの習慣の違いというか常識の違いによる誤解を亡くすための方法を書いてきたのだが、正直言ってこれを見ている人に「こいつって本当に常識がない」と思われるのではないかと不安なのも事実だ。
挨拶のことに関しては、特に女の子相手の時は注意して頂きたい。
退席中のところで述べた話は、特に視覚障害者の皆さんには注意して頂きたい
会話中に都合が悪くなってしまった場合のミスをやらかしやすいのは「電話の方がメッセンジャーよりも好きな方」に多いのではないかと思うので、お互いこれは気を付けたいものである。
MSNメッセンジャーは、Webチャットなどに比べて「無意識のうちに動いている」という点で大きく違っている。
また、オンラインになった相手をすぐに確認できるなど、本当に優れたツールであるといえる。
しかし、逆の面から見ると、こういった複雑な習慣が多く存在し、無意識のうちに自分の存在を相手に示してしまうことから誤解が生じやすいと言う欠点もあるといえるだろう。
だが、上記のような欠点にあまりあるほど、このツールは大きな可能性を秘めているものなのである。