Proxomitronとは何か?


 Proxomitronというのは、パソコンの中にインストールしておいて、Webページの中から自分の見たくないものをカットしたり、ネットサーフィンをしているときに相手方に伝わるリンク元や使用しているブラウザのバージョンなどの情報を書き換えるためのソフトです。
 まあ、簡単に言ってしまうと、
「ホームページの中にあるじゃまなものをカットして自分のみたいものだけ見せてくれるソフト」
ということになります。

 このソフトは、Scott R. Lemmon氏によって作成された、海外製のソフトです。ということで、標準の状態では画面表示などは英語ですが、基本的な部分は初期設定で使えますのでご安心ください。

 世の中のホームページの中には、見たくないものや自分の目的としていないものなど、多種多様な邪魔者が存在します。
ホームページを見ているときに表示されてくる広告や、頼んでもいないのに勝手に出てくるWindowは、いらいらする原因以外の何者でもありません。
それだけならいいのですが、その邪魔者の種類によっては、音声ソフトがハングアップしたり、ページの構造が複雑になってしまって、見るのがきわめて困難になる場合があります。
 また、これらの邪魔者は、ページを見る邪魔をすると同時に、ページを「読み込む」じゃまをしている場合も多いのです。特に広告などは、閲覧者の目につきやすいように、広告業者のコンピュータから指定の画像をダウンロードさせ、メッセージを表示する形式になっているため、その画像を読み込み終わるまでは、肝心のページを見ることができず、非常に非効率的です。

 Proxomitronは、これらの邪魔者をカットして、みたい情報だけを上手に取り出してくれる優れものなのです。
ここに作者の言葉によるこのソフトの紹介の日本語訳が乗っていたりします。

Proxomitronの仕組み


 通常私たちがインターネットエクスプローラなどのWebブラウザを利用して、ホームページを見るときには、以下のような動きをします。
なお、ここではURL、
https://www.tomgnet.com/index.htm
にアクセスしたとして説明させて頂きます。

 1.あなたがブラウザのアドレス入力欄に、上記のアドレスを入力します。
 2.ブラウザは、そのアドレスを解釈して、「www.tomgnet.com」という名前のコンピュータを探して、見つかったら、
「あなたの持っている『index.htm』というファイルの内容を私に送ってください」
と話しかけます。
 3.話しかけられた「www.tomgnet.com」という名前のコンピューターは、
「分かりました、それでは送ります」
といって『index.htm』の内容をブラウザに送ってきます。
 4.それを受け取ったあなたのブラウザは、その中に指定されている文字の色や背景の色、そして字の大きさに従って、ページを表示します。
もしここで画像などが指定されていると、それも先ほどのように画像の置いてあるコンピューターに頼んで送ってもらいます。

 Proxomitronを使った場合、これがちょっと違います。

 1.まずあなたがブラウザのアドレス入力欄に「www.tomgnet.com/index.htm」と入力します。
 2.するとそれを受け取ったブラウザは、パソコンの中に座っているProxomitronに
「私の代わりに『www.tomgnet.com』というコンピューターから『index.htm』というファイルを持ってきてください」
と頼みます。
 3.するとProxomitronが、代わりにそれを持ってきてくれるのですが、このときにこのソフトは、
「広告だ。こんなものいらない屋。『Add』っていう文字に置き換えてあげよう」
ということで、広告の部分を「Add」という文字に置き換えてあなたのブラウザに
「はい、持ってきたよ。」
といって渡すのです。
 4.それを受け取ったあなたのブラウザは、広告のところが「Add」という文字になっているのですから、広告があったことすら知らずに、それをそのまま表示してくれます。

 こうして、表示する前に見たくない邪魔者を削ってしまうのです。
もちろん、どんなものが邪魔者なのかは人によって違いますから、「これが邪魔者です」と言うことを自由に設定することができますし、邪魔者が現れたときにどんな文字に置き換えてしまうかも自由に設定することができます。
 いかがですか?皆さん使ってみようと思って頂けましたでしょうか?
次回からは、いよいよ具体的な入手方法やインストール方法の開設に入ります。

このソフトの分類(ShonenWare??)について


 実はこのソフトは、フリーソフトでもシェアウェアでもありません。
だからといって、利用するのに制限があったり、作者にレジスト料金を送金する必要があるのかといえば、それは違うのです。
 このソフト、実は、「ShonenWare??」という非常におもしろい種類のソフトです。
具体的に子の「ShonenWare」というのがどういうものかというと、作者の好きな日本の「少年ナイフ」という女性2人組のミュージシャンを応援するもので、このソフトにレジストするためには、
「このグループの出しているアルバムを買ってきて、作者にその感想をメールで送るか、もしくはそのアルバムを持っているところを写真にとって、郵便で作者に送って欲しい」
と書かれています。
こんな方法を考えるぐらいなのだから、作者のLemmon氏は相当このバンドが好きなんでしょう。
彼は自身のWebページで、
「私が受け取る唯一の利益は私がファンであるこのバンドを奨励して、他の人たちが同じくこのユニークなグループを見つけるのを手伝うことです」
と書いています。
ちなみにレジストしたからと行って、機能がアップしたりするわけではありません。


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