オーストラリア旅行体験レポート(2)
次の日は、7時10分に起きる予定だったんだけど、なぜか気づいたら7時25分になっていた。でもここが男の便利なところで、急いで着替えて下に下りていったら何とか時間に間にあったらしく(オーストラリアでは時間はそんなに気にしないらしい)、ホストママに
「Good morning Tom. Are you sleep well?」
と聞かれた。「寝過ぎて大変だったよ」なんて英語で言うことはできなかったので、適当に答えてしまった。そして「今日のご飯はなに?」と聞いたら「あなたのためにご飯を炊いたわよ」と言うから楽しみにしていたら、気体を裏切られた。そのとき出てきたご飯ははっきり言ってまずい!こんなの食べられるもんか!って言う感じだった。それではっきりと「これは日本のご飯とかなり違う!ちょっと俺には食べられない!」と言ったら、かなり悔しかったらしく、
「私、今日の夕方までに美味しい米を見付けて買ってくるから待っていて」
と言われた。ちょっと悪いことをしたかなあと思ったけどこんな物が毎朝出てきたらたまらないと思ったからしょうがないか。でも相手は悔しがってはいたけど全然怒ってはいなかったらしく、
「じゃああなたパン食べる?」と聞いてくれたので「食べる」と答えて、その日はパンを貰って食べた。ところがまずい物だけだと思ったら、その日に出たベーコンは日本の物よりしょっぱくて美味しかったなあ。それに半熟のゆで卵は美味しかったなあ。でもご飯に醤油をかけすぎたのが残念だったかもしれないけど。
そんなわけでご飯の後、身の回りの事をして8時20分には家を出た。しかし、ここはオーストラリアだと言うのにやたらと日本車が多い。しかもみんな右ハンドルの車だ。そして初めてのマジールイングリッシュカレッチについた。すると学校の先生がHelloと明るく迎えてくれた。そして教室に入ると思ったほど人数が来ていなかった。やっぱりオーストラリア人は時間にいいかげんなのかなあと思ったりしているといきなり後ろからツアーコンダクターの先生に
「Hello Tom. How are you today?」と聞かれた。「日本人同士なんだから日本語でしゃべれ!」と思ったが、いつものごとく英語でそれを言うのが面倒だったのでやめた。
そんなことを思っているうちにあいつ(Mickey)が来たので、日本語トークを始めた。やっぱり日本人同士は日本語が一番だなあ・・・。そして授業が始まった。その日の授業は前半と後半に分かれていた。前半は全員で集まって自己紹介などをした。俺はそのとき、
「俺って結構英語ができるほうだなあ」と思った。事実英語学校で英語を勉強している日とよりいろいろとしゃべれたように思う。(その英語がすべて正しかったと言う保証はどこにも無いけど、すべて通じたと言う保証ならあるぞ!)
後半は目の見える人と見えない人とに別れての授業だった。俺達目の見えない人は、オーストラリアの動物についてのぬいぐるみを使っての授業だった。そのときこのツアーに俺を誘ってくれたT先生が、
「コアラの赤ちゃんは母親のうんこを食べる」と言ったので、なんだか知らないけどかなり盛り上がった。
その日の授業は午前中だけで午後はコアラと爬虫類センターへ見学に行った。そこまでは学校からバスで15分くらいだった(多分)。その時からだったと思うけどMickey(これからはあいつと書く)とバスの席が隣になった。
センターにつくと、最初に手引きの人を決めたんだけど、ここで俺は大変なことになってしまった。なんと学校初日からマジールイングリッシュカレッチの先生(日本語は全然話せない)に手引きしてもらうことになってしまった。言い方によっては勉強になると言う人もいるかもしれないけどこれは結構つらいものがある。
中に入ると、最初にコアラを触りに行った。抱っこさせてくれるって言ってたからかなり期待していたら、なんだか木にくっついているのを触らせてくれただけだった。まあさわれただけ良いけど・・・。ちなみに人から「コアラはなんだか変な匂いがする」と聞いていたわりにはそんなに変な匂いはしなかった。触り心地はかなりふわふわしていてかわいかった。それにコアラはかなりおとなしかった。
コアラを触った後はかなり広い動物園の中を歩いて今度はカンガルーとウォンバットを触りに行った。カンガルーは柵の中に入って行ってそこらへんにのほほんとしているのを触った。でものほほんとしていてもさすがに人間が中に入っていくと逃げるので、捕まえたり後ろから静かに近寄ってなんとか触った。カンガルーはふわふわしていてかなり触り心地がよかった。でも、気持ち良く触っていると、さすがにカンガルーも逃げたいらしく、逃げられた。でも、その逃げ方がまたカンガルーらしい。それは逃げるときに決して歩かないのだ。ではどうするかと言うと、かなりの力でおもいっきりジャンプする。後ろから飛びかかってカンガルーにさわった俺は、そのときちょうどカンガルーがはねたので、一緒に高く持ち上げられてしまった。
そして最後に爬虫類を触りに言った。爬虫類と聞いていたので最初からいやな予感はしていたけど、いきなりかかり委員が何かを連れてきて、
「ちょっとこれ触ってみて」って言うから、前にある奇妙な物体を触ったら、なんとそれはかなりでかいトカゲだった。
「なんだこれは!冷たいぞ!What is this?」・・・。そんなわけでなんだかいろいろと触ることになった。蜥蜴ならまだそんなに驚かないけど、次に姿を表したのはなっなっななんと蛇だーーーーーーー!・・・。しかも…いきなり首に巻いている人はいるし。そんなわけでその瞬間その場はかなり叫び声が聞こえた。それに誰かが全盲の人の首に蛇を巻いて写真を取ってる・・・。蛇を巻かれているお兄ちゃんは、
「勘弁してください!!なんでも言うこと聞きますから!!もう悪いことはしません!!」なんて言ってたなあ。それだけならまだかわいい、次は何かと思って待ち構えているとななななんとわにだーーー!しかもアリゲーターだーーーーー!口は誰かが押さえているから安全らしかったけど、触ってみたらこれもかなりごつごつしていて冷たかった。そんなわけで面白い物をいっぱい触ってから、いろんな人のカメラで写真を撮ってから学校へ戻った。
学校へ戻るとホストファミリーが迎えに来てくれていた。そして家に帰ったらホストマザーがなんと日本の米を買ってきてくれていた。オーストラリアでも日本の米は売っているらしい。そして
「今夜は巻き寿司を作るから」と言っていたので
「巻き寿司は難しいからおにぎりにすれば」と言ったら
「おにぎりってなに?」と聞かれてしまった。なんとか説明はしたものの、なぜか俺がご飯を炊くはめになってしまった。もちろん俺がご飯炊きなんてできるはず無いし、それにこの国には鍋しかない。どうしようかなあ…困ったなあ・・・。というわけでしょうがないから日本へコレクトコールして聞くしかないと思ってやったら家に誰もいない・・・。
「こうなったらやけで何とかしてやる!」とできもしない決意をして始めたんだけど、出来上がってみるとこれがかなり美味しい!
「俺って少しは料理の才能あったのかなあ」なんて思いながら食ったらかなりうまかった。
その日のディナーは俺が作ったおにぎりの他に、なんだかわけの分からない牛肉の煮物のような物とジャガイモが出た。味はと言うと、それははっきり言ってまずい!と言う感じだったが、ホストファミリーとの会話の楽しい雰囲気の法が心地よかった。
ディナーの後、ルックが来年の10月に日本に来るという話になって、いろんな日本語を教えた。そしてその日もシャワーを浴びて洗濯物を頼んでからねたんだけど、そんなにうまくいけばいいんだけど、これが困ったことに
「眠れないぞ!布団がほしいぞ!」というわけでその夜は3時間ぐらいしか眠れなかった。
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